香港は元々、新陳代謝の激しい場所で、
新しいものができては消え、
できては消えを繰り返す傾向にはあった。
それが、この街のパワーでもあった。
ただ、デモの影響もあるのだろうか。
2019年は、多くの人たちから
愛されてきた老舗もどんどんと姿を消し、
後継者問題なんかもあると思う。
勢いのある新しいお店はあまり登場せず、
この街自体が、ちょっぴり
パワーを失いかけている気がするのです。
【閉店】【グルメ】【スイーツ】女に生まれてこられてよかった♡ラブリー・ガーリー・ヤミーな「Tea Saloon By Anotherfineday」【中環】
結局、ブログに書けず仕舞いになってしまった
お店も多々あるので、かなり自己満だけど、
思い出に紹介させてください。
ちなみに、香港では、
お店が閉じてしまうことを、
「結業(ギッイップ)」
と表現します。
わたしが生まれる20年も前の1964年から、
旺角(Mong Kok)で営まれてきた、
「中國冰室(China Cafe)」。
水原 希子さんが表紙を飾った
「フィガロジャポン」の香港特集で、
日本人にとってもお馴染みとなったのでは♡
少し前から香港レトロブームではあるけれど、
古いっぽいのではなく、
本当に古い(と言うと語弊があるか!?)、
ちゃんと時間を経ることによってしか
出すことのできない味わいみたいなものを感じる。
こんなタイルの表情、
今日明日ですぐ出せるものじゃない。
お客様の撮影でも使わせてもらったり、
個人的にも、ものすごく思い入れのある場所。
お食事は、特別美味しいってわけじゃないんだけど、笑、
思い出が美化されているからか、
そんなのかき消されてしまうくらいだ。
この光景が、一番有名かと!!!
水原 希子さんが、撮影されたのと同じアングル。
モデルはお店のおじちゃまだけどね、
これはこれで、とっても味がありますでしょ♡
席が2フロアに渡ってあったので、
こんな撮影もできました。
もうこの目に焼きつけることはできないと思うと、
とても大切なものを失ってしまった気がします。
香港映画の舞台としても使われてきたようなので、
これからは映画の中で楽しもうと思います。
おつかれさまでした、
そして、ありがとうございました!!!
中國冰室(China Cafe)
住所:G/F., 1077A Canton Rd., Mong Kok
電話:(852)2392-7825
ウェブ:なし
地図:https://goo.gl/maps/oQwB5iARrwhz7NjdA
最寄駅:MTR旺角駅
* 「Open Rice」という、飲食店の情報を集めたウェブサイトです。
こちらから予約ができる場合もありますので、ぜひ覗いてみてください。
* 「地図」には、Googleマップのリンクを貼っております。
気に入ったもの、気になるものがございましたら、
ぜひ場所を保存などして、観光ルートを考える際にお役立てください。
* 投稿時の情報のため、変更になっている場合もございます。
もう1つは、オフィスの近くにあって、
出勤の日のランチタイムなんかに、
ものすごくお世話になったお店、
「彌敦粥麵家
(Nathan Congee and Noodle)」。
だから、この貼紙を見たときは、
胸が詰まってしまった…
要は、
「経営不振で、営業を停止しなくてはならない。
近い将来再開できることを願っている。」
ということ。
今、こういう個人経営のお店は、
窮地に立たされているところが多い。
個人経営でなくても、同じくかもしれない。
観光客は減っているし、
近くでデモが始まれば、お店を閉めないといけないし、
しかも、民主派か、親中派かどうかで、
お店を色分けするマップまで登場していて、
もし親中派に指定されてしまったものなら、
すぐさま閑古鳥が鳴き始める。
そのマップによると、民主派は黄色、親中派は青色。
基本、民主派であるデモ参加者は、青色のお店に行かない。
ひどいときには、店舗破壊や落書きの対象になることも…
飲食店の皆さんのことを思うと、本当に胸が苦しい…
「彌敦粥麵家」の「魚片粥」
(お魚のお粥)が大好きだったんです。
日本のお粥のイメージとは違って、
香港のお粥には、しっかり味がついていて、
しかも、こちらの「魚片粥」は、
臭みがなくて、滑らかで、本当に美味しかった♡
必ず一緒に「炸麵」を注文して、
お粥を少し染み込ませて食べるのが最高だったな。
「炸麵」とは、揚げパンみたいなやーつです!
食い意地張り過ぎて、よく火傷してたけど、笑。
昔に比べたら、確実に右肩上がりなお値段だけど、
とはいえ、まだまだローカル価格で、
お財布に優しい価格帯だったのも嬉しかった。
食の仕事をしている友人が、「こうして食材を公開しておけるのは、
ちゃんと自信があるからだ」って話しておりました。
確かに、ものすごーーーく丁寧に下処理をしているのが感じとれた。
「彌敦粥麵家」も、
先の「中國冰室」と同じくらい歴史のある老舗。
再開を望んでいるのは、
お店の皆さんだけじゃない!!!
わたしはもちろん、多くの方々が、
強く強く望んでいることだと思う!!!
彌敦粥麵家(Nathan Congee and Noodle)
住所:11 Sai Kung St., Jordan
電話:(852)2771-4285
ウェブ:なし
地図:https://goo.gl/maps/JLe1BFGs7faMWYqw8
最寄駅:MTR佐敦駅
* 「Open Rice」という、飲食店の情報を集めたウェブサイトです。
こちらから予約ができる場合もありますので、ぜひ覗いてみてください。
* 「地図」には、Googleマップのリンクを貼っております。
気に入ったもの、気になるものがございましたら、
ぜひ場所を保存などして、観光ルートを考える際にお役立てください。
* 投稿時の情報のため、変更になっている場合もございます。
まとめというか何というか…
李嘉誠の財団「李嘉誠基金」が、中小の飲食店に対して、
総額2億香港ドル(約27億9,000万円)を寄付するなど、
様々な救済措置もとられ始めていますが、
そういったものが必要なくなるくらい、
普段の生活が元気を取り戻していくといいなと願う。
李嘉誠(リカシン)氏は、香港の資産家。
兎にも角にも、わたしにできるのは、
美味しいお店や、魅力的なお店に
たくさん足を運び、積極的に紹介していくこと♡
もしお役に立てたら、
ポチッとお願いします♡
コメントを残す